カメラ・ルシダ(光学器具), W.H.Wollaston, ウォラストンプリズム知られざる絵画文化を考古学的に追体験する‘機会’です。-“写実画家は天才”説に水を差す歴史的事実としてCamera Obscure文化などがありましたが、Camera Obscure以降、プレ写真時代から21世紀初頭まで続いたCamera Lucida文化もそのひとつ。19世紀フランスを代表する写実画家であり美術アカデミー学長を務めたオーギュスト・ドミニク・アングルや、イギリスの物理学者のジョン・ハーシェル卿など、Camera Lucidaの使い手が数多存在した痕跡が伝えられています。こうしたものは科学器械史に弱い日本では殆ど広まらなかった知識ですが、写実絵画最隆盛期の19世紀の絵画文化を追体験する上で本品は欠かせません。実際、欧米ではCamera LucidaをScientific Instruments Historyの重要な要素としてこれを蒐集するコレクターが存在し、私もその一角を担うようになって久しいです。-精確な肖像画や厳密な透視図法に適う風景画、図版の複製などに使う非常に美しく便利な道具です。本品のウォラストンプリズムは製造時の状態を保っており、最も重要な【プリズムの研磨角度※】も適正範囲内、機能は完全な状態です。※ 多くの場合プリズムが不適切な研磨角度で作られており、反射が正しく生じません。Camera Lucidaの品質の善し悪しを画像だけで見極めるのは困難です。-美術史 科学史 建築 光学器具 描画補助器 写実画
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